F1と法科大学院の類似点

この記事は今日のF1日本GPを見た直後で書いているもので、F1に絡めて書いているのですが、F1はレーサー個人だけでなく、チームの実力との総和で競われているのが実状です。
実際、フェリペ・マッサというレーサーがいるのですが、昨年はザウバーという弱小チームにいて表彰台に立ったことなど1回もありませんでした。
しかし、今年はフェラーリに移籍し、アメリカGP、ドイツGP及びトルコGPで表彰台に立っています。
しかも、トルコGPに至っては優勝しています。
このように、実力あるチームに所属し、最高のコンディションでレースに臨めば、勝つことが出来るようになるというものです。
新司法試験も似たようなもので、今年は新司法試験元年となったのですが、合格率の高い法科大学院と合格者を1名も出さなかった法科大学院が発生しており、今後の法科大学院の消長を占う結果が出ています。
新司法試験で多数の合格者を出した或いは合格率の高い法科大学院は元々からネームバリューのある大学*1が設置した所が中心でしたが、中にはそうでもない所もありました。
これは、今までの司法試験の実力者層が法科大学院を選んだ際に大学のネームバリューのみに止まらず、環境面や学費負担の面などから様々な法科大学院に散った結果ですが、それでも、従来の司法試験の合格者を多く出していた法科大学院の方が多くの合格者を出している傾向性に変化はありません。
つまり、新司法試験に臨む場合、直前の記事に触れたように個人に於いて実力を付けることは言うまでもないのですが、通うべき法科大学院をしっかり選ばないと、新司法試験に受かりにくい状況に陥りかねません。
新司法試験の受験勉強は法科大学院選びから既に始まっているということなのです。

*1:東大や京大など