ネットで話題になっている米谷達也氏
司法試験関連の情報集めをしていたら
昨日の記事にある通り、私は法曹を目指すべく、司法試験の勉強を始めつつあるのだが、最近は2ちゃんねる司法試験板をよく見ている状況になってしまった。
2ちゃんねるというと役に立たないような無意味な書き込みも多い中、信憑性は怪しいもののある程度は信用できる情報もあり、また、ここ最近はロースクール入試のシーズンともあって、ロースクール関連のスレッドはそうとう盛り上がっている状況である。
そんな中、私は或る一人の講師を見つけた。
懐かしい(?)名前
その人は、米谷達也氏である。
米谷氏の経営する進学塾プリパスのページによると、SEGで数学を担当する講師を務めていた。
米谷氏のSEG在籍は1984年から1994年であるが、私が大学受験でSEGに通っていたのは1992年から1993年なので、丁度、米谷氏が在籍していた頃に当たる。
つまり、私が高校生の頃、もしかすると、道でばったり出会していたのかもしれない。
因みに、私は米谷氏の授業は受けたことがなかったが、当時のSEGのパンフレットには顔写真入りで掲載されていたような気がし、看板講師の一人として紹介されていた記憶がある。
当時のSEGの講師陣は、殆どが米谷氏を含み、比較的若手の東大卒ということもあり、上位進学校から通う生徒が多かった*1。
司法試験受験者を蔑むような記事がきっかけで大バッシング
その米谷氏であるが、今は法科大学院*2に通いながら、辰已法律研究所で論文試験対策の講師を務めている。
米谷氏は司法試験の予備校で、答練*3の答案を見ている立場上、生徒の描いた答案の書き癖には敏感である*4。
問題となったのは、既に削除済みになってしまった2005年7月13日の記事である*5。
記事の転載は控えるが、米谷氏は以下のような記事を書いた。
- 「ヴェテ*6丸出し答案」という、「判決文に出てくるミョーな語彙*7」を使った答案がほぼ消えてなくなったこと
- その「ヴェテ丸出し答案」を書くような生徒がいなくなったことについて、現役合格したのか、ロースクール受験に流れたのかとした後、「それとも,,,」とドロップアウトしたことを示唆するような書き込みをしたこと
これがきっかけで、2ちゃんねる司法試験板で今尚延々と叩かれることになったと言われている。
その後も問題発言が続出
先週の伊藤塾の説明会で、法律家は他人の人生を大きく左右する立場にあるという話を聞いた*8。
つまり、例えば、ある人が何某かの容疑で捕まり、冤罪かどうか分からずに起訴された場合、裁判官・検察官・弁護士の力量或いは判断次第で、その被告人の将来が甚だしく変わってしまうというリスクがある。
だから、法律家は高いモラルを持たなくてはならないのである。
さて、米谷氏であるが、批判に対して、「地裁から仮処分決定を取得した」とか名誉毀損で訴えるなどと恫喝するような反論に打って出た*9。
その反論たるや、少し法律について勉強したことのある人が相手なら、即論破できるようなレベルの代物だったという。
これが、日本の最高学府を出て、畑違いとはいえ法律の勉強を重ね、司法試験の予備校で講師を務めるような人かと疑ってしまった。
SEG時代はどうだったか、授業を受けたことがないので詳細不明だが、素晴らしい学歴や知識*10があっても、人格面で大きな問題を抱えてしまっては、とても法律家は無理である。
何故なら、前述のように、裁判官・検察官・弁護士は他人の人生を大きく左右する立場にあるからである。
確かに「判決文に出てくるミョーな語彙」を多用した答案は誉められたものではない
先週の伊藤塾の塾長ライブ講演*11にて、論文試験においては、
- 基本を重視する
- 分かりやすい答案を書く
ということを心掛けるよう言われた。
それを考えると、米谷氏の言う「ヴェテ丸出し答案」は合格する答案とは言い難い。
恐らく、米谷氏も伊藤塾長と似たようなことを言いたかったのかもしれない。
しかし、言葉選びが余りに悪すぎたが為に、無用な反感を買ってしまった。
しかも、それに対して明確に謝罪していないのだから、今尚叩かれ続ける訳である。
ここまで書いてきたが
正直、私とて、米谷氏を強気で批判できる程、人格は完成していない。
2000年頃に、私はモデルの仁香とメル友になっていたことがあったが、彼女から暫くメールが来なかったことに苛ついてしまったら、見事にフラれてしまったという苦い経験がある。
彼女には未だに未練があることはさておき、この米谷氏の振りを見て、我が振り直さねばならぬと感じた。
米谷氏がSEGにいた当時であるところの高校時代の私は、今の米谷氏に近いような性格だったからである。