ホリエモンはピストル堤の再来だ。間違いない!

堤義明—今となっては「堕ちたカリスマ」と呼ばれていますが、決して無能な経営者ではありませんでした。
父である「ピストル堤」こと堤康次郎氏の経営手法を見事なまでに忠実に引き継いだのだから。

しかし、CSRの時代において、法令遵守(コンプライアンス)など企業の拡大戦略と無関係なファクターが評価されるなど、拡大主義の堤康次郎式経営では通じない世の中になってきています。
つまり、「山椒は小粒でピリリと辛い」「柔能くして剛を制す」タイプの経営者の時代になってきています。*1

だが、ライブドアの堀江氏、楽天の三木谷氏、ソフトバンクの孫氏を見ていると、そうした「山椒は小粒でピリリと辛い」「柔能くして剛を制す」タイプの経営者とは程遠いです。
寧ろ、堤康次郎氏や五島慶太氏辺りとそっくりです。

つまり、買収に次ぐ買収と事業拡大で大きくなった会社という意味合いにおいて、西武も東急もライブドア楽天ソフトバンクも同じです。
将に「歴史は繰り返す」です。

堤義明氏はパリーグのドンだった頃、バファローズ買収を試みたライブドアを突き放しました。
だが、その後、ライオンズの売却をライブドアに持ちかけました。*2

この動きは一見節操のないものに見えますが、堤義明氏はネットベンチャーで精力的な経営をする堀江氏に父の面影を見たのでしょう。
そう考えると、西武の「変心」の謎が解けます。

ホリエモンはピストル堤の再来だ。間違いない!

*1:斎藤一人氏はこういうタイプの経営者ではないのでしょうか。

*2:これは西武側の売却価格が割高だったため、ライブドアに断られました。