在籍期間が長いことは必ずしも知識・経験が豊富とは限らない

tomockyです。

私はIT業界6年生ですが、今までの業務経歴を振り返ると、殆どが半年程度の在籍期間なのですが、某外資系通信会社の請求書発行システムだけは2年近く在籍しており、技術者面接などで、そのキャリアを妙に注目されがちが困惑しています。

というのも、その2年間の中身が職務経歴書や技術者経歴書*1に書かれているはずもなく、それ故、「長く在籍している=知識と経験が
豊富だ=精通している」という固定観念で見られ、私があたかも通信業界・通信キャリアの仕組みに精通しているかの如く錯覚されるので、参ってしまいます。

じゃあ、私のその2年間の中身とは何なのかといいますと、まず、システムの中核のシステムに関しては香港のメンバーが開発していました。
そして、私など日本の開発担当者は日本人が使う画面の開発のみで、それも費用計算とかの難しいシステムではなく、請求書の「アスキーアート」を編集・閲覧する画面ばかり作っていました。

当然、そんな「アスキーアート」を作る画面を開発するのは、中核部分の開発を担っていた香港人に比べるとレベルの低い仕事で、完成すると、暇な日々の連続でした。

しかし、私の所属していた会社が自社の要員を留めるようにゴリ押ししたのか、開発が完了しても一向に引き揚げの話が出ず、全然仕事もないのに客先常駐で飼い殺しにされていました。
しかも、私の上司は部下を育てることに非常に無関心で、私には私の役割以上の指示を与えようともしませんでした。*2

話が過去の遺恨の話の方向に逸れましたが、要は、2年間も通信会社でのシステム開発に携わりながら、半年間しか在籍していなかった所以下の知識と経験しか得られなかったということなのです。

因みに、私は、嘗て証券アナリスト目指していた関係で、経済方面に対する興味と関心が高く、銀行・証券関係の知識には自信があります。
あの無駄な2年間の所為で、随分と損している気分です。

余談ですが、あの当時在籍していた外資系通信会社の社長が、現在の仕事に関わっているPHSの会社の社長に今年の1月から就任しました。
これも何かの縁でしょうか?(笑)

そういえば、カメラ歴15年を自慢するも素人以下の写真スキルのない人を私は知っています。
その人が誰であるかは、ここでは触れませんが、要は長い間関わっているからといって、必ずしもその道のプロになっているとは限らないということです。
私の通信業界システム開発経験にせよ、彼の人のカメラ歴にせよ。

*1:技術者面接で使う書類

*2:プロパーの後輩には、いずれ自分の跡を継がせるんだとして、積極的に自分の仕事を教えるのが筋ってものでしょうが。