晩節を汚した政治家

1.小泉純一郎

2005年にあれだけ選挙を盛り上げ、政局を動かした小泉純一郎が冴えない。
特に、ここ最近は、麻生内閣を批判して見せているが、「チンチロリンのドッチラケ〜」*1という感じで、動きがない。
ここ最近、郵政民営化の集いが開かれたようだが、その集会にはたった18名しか参加しなかったという。

上記の内、菅原一秀佐藤ゆかりは別記で論ずる。
所謂「9・11総選挙」であれだけ盛り上がったのは何だったのだろうか?
今思うと、その当時の小泉純一郎はかなり勇ましかった。
何かこう何かと闘う姿勢が見られた。それが共感を呼んであのような選挙となった。
しかし、今も小泉純一郎はかなり痛ましい。
闘い抜く姿勢は最早過去のもので、安倍内閣が成立した以後から精彩がなくなった。
それ以後、突如引退宣言して、次男の進次觔に家督を譲ったり、変なタイミングで麻生内閣を批判して見せたりして、迷走を極めている。
小泉純一郎の「改革」に対して、今日では色々問題点が噴出しているが、これも偏に小泉純一郎が「改革」をやり通さなかったばかりの人災だといえる。
「改革」自体の悪というより、中途半端に食い散らかして、抛ったことの問題が大きいので、「改革」を否定し、過去の「護送船団方式」に撚り戻すことには、私は賛同できない。
余談だが、仁香の父親は小泉純一郎に似ている。

2.小杉隆

実家の地元目黒では、長年自民党の代議士は小杉隆だった。
マスコミ出身*2であるが、常に穏やかな印象が強かった。
しかし、小杉隆も晩節は酒政連の問題や夫人の借金の件で大揉めになり、一気に泥まみれになった。
それだけではなく、その地盤を引き継ぐのがよりによって前述の18名の中にいる、佐藤ゆかりなのだから、何か自分の故郷を汚されるような気がして腹が立つ。
まあ、よく考えると、小杉隆はもう70歳代の年寄りである。
然るべき人間に禅譲し、引退することになってもおかしくない状況である。
跡を継ぐべき人が何故いなかったのか不思議でならなかったし、何故もっと早く、そうした穏便な移行が出来なかったのか悔やまれる。

*1:タイムボカンシリーズで最近リバイバルした上、実写版も出来た「ヤッターマン」の中に登場する「ドッチラケ人形」の台詞である。

*2:元TBS社員