木村剛氏のBlogより

[ゴーログ]イジメ問題対策には「ミナミの帝王」を読め!

財務コンサルタント木村剛氏のBlogは屡々読んでいます。
社会問題に広く関心があり、気になる記事も多くあったりするのですが、余り取り上げたことがありません。
今回も気になる記事があったので、この機会に取り上げたいと思います。
木村氏のBlogにていじめに関する報道に関して、以下の所感を述べています。

このところのイジメ報道をみていると、何となく腹のすわりが悪い。それは、「子どもたちは性善なので、先生がしっかりみていればいじめがおきるはずがない」という荒唐無稽な前提があるのではないかと感じるからです。子どもは残酷な面も持ちますし、性悪なところもあります。そういう中で、いじめる子どもがいなくなることは想定し難いですし、それは大人の社会でも同じことでしょう。

子供にも残酷な面があるという趣旨は同意なのですが、問題は太字の所です。
私としては、「性悪なところ」があるからこそ、「先生がしっかりみ」る必要があるという立場だからです。
何故なら、小中学生くらいだと未だ人権感覚がしっかりしていないからです。
小中学生くらいの年齢のいじめは人権感覚が麻痺しているのではなく*1、しっかりと育っていないものと解釈しています。
それ故、学校教師は一般人よりも強い人権感覚を持ち、いじめの芽を摘まねばならないのです。
報道記事のみならず、多数のBlogでもいじめの問題が取り上げられていますが、その殆どが学校や教育関係者の怠慢を問うだけに終始しています。
勿論、そういう要因も多分にあるのですが、この怠慢の根本的原因こそが教育に携わる人達の人権感覚の鈍さだと解釈しています。

本当に必要なのは、我が子をいじめっ子にしないマニュアル、だと思うのです

さて、こちらは木村剛氏のBlogで取り上げられた人の記事です。
こちらでも、気になったところがあったので、一部取り上げます。
最初の方にて、以下の記述があります。

ところで最近いじめ、という字が新聞の紙面に載らない日がないわけですが、ここまでいじめの関心が高まっているのに、いじめを乗り越えた、という生の大人の体験談があまり聞こえてこないのは、大人もいじめというトラウマを本当には乗り越えていないからかもしれません。

「生の大人の体験談があまり聞こえてこない」というのは正直聞き捨てなりません。
というのも、10月18日の記事*2にて、私は将に「いじめを乗り越えた、という生の大人の体験談」を書いたからです。
うちに限らず、この手の体験談は余所のBlogでも随分と取り上げられています。
向こうの記事の趣旨は、タイトルこそが「我が子をいじめっ子にしない」となっていますが、推薦書が「ミナミの帝王」だったり、末尾の以下の記述

でもいじめが横行するこの世の中で、人を大切にするやり方や、いじめを糧にして成長するやり方など、快適に生きていける方法は、それこそ何万通りもあるはずです。

そして、そのやり方を見つけることこそ、本当の勉強だと思うのです。

そんな生きた学習例こそが、歴史の勉強であったり、文化を学ぶという事だと思うのです。

を考慮すると、いじめの超克のようです。
趣旨は概ね同感ですが、私とはディテールで少し違う気がします。

*1:因みに、大人の場合は将に人権感覚の麻痺に由来すると考えられる

*2:この記事この記事参照