プレゼンテーションの技術が明暗を分ける

まずは総選挙の結果の話から

前回の続き的な内容となってしまうが、先の総選挙において、自民党が圧勝した理由の一つとして、分かり易いプレゼンテーションを行ったということが挙げられる。
プレゼンの上手さは何も選挙に限らず、ビジネスを成立させる上で極めて重要となる。
自分の売り込むべきポイントは何かということを明確にし、それを分かりやすく見せ付ける。
自民党はそうしたプレゼンの技術が優れていたといえる。
共産党社民党は過去のブランドイメージ(護憲)を以て選挙戦に臨んだので、「右傾化」している一般世論からの支持は無いとはいえ、コアな支持層からの支持を取り付けられたが、無党派層頼みな上、セールスポイントを明確に示せなかった民主党は散々だった。

自己PRが下手だと損をする

演出の下手な人は大概、貧乏籤を引いている。
本当は有能なのに正当に評価されていないと嘆いている人は大体において、自己PRが上手くない。
自己PRを控えることで「空気の読める人」を演出しているつもりだろうけど、自己PRをしないことは逆を言えば、「セールスポイントの無い無能な人」として寧ろ、嫌われる原因にもなる。*1
以前、「ワルがモテるのは意外性」ということについて書いたが、「ワル」の人は概ね自己演出が上手く、モテる人が多い。
逆に「いい人」でいようとすると、自己演出のコンセプトデザインが描けず、却って失敗する。
誰にとっても「いい人」なんていないからである。
そういえば、杉村太蔵議員について、こんな記事が出ているが、これもまた自己PRの上手さを賞賛しているとも取れる。
尤も、そのゲンダイネットの記事にはそうした自己演出の上手い「ワル」への嫉妬心もまた読み取れるのだが。

目的と手段を明確にすることがプレゼンテーション成功の秘訣

選挙にせよ、自己PRにせよ、自分の目的或いはコンセプトデザインと手段を明確にすることが重要である。
漠然とした目的に不明確な手段ではプロジェクトを成功させるにはおぼつかない。
これは嘗て2ちゃんねるの「ええ架鉄スレッド」でも出ていた話だった。

*1:私自身、これで随分と失敗を重ねてきた