今更ながら総選挙の結果分析

goo:ネットの影響力は低い

この前の総選挙の結果について、一部ではblogを始めとしたネットの力だと見られているが、実はそうでもないという。
「選挙についてのブログを見た」18.3%、「書いた」も7.7%(goo)
私はこのblogでも、選挙について書き、他のblogの記事も多く見て、印象として非常に多かったように思えたが…。
因みに、goo関連では今回の総選挙においてネットの影響力は低く、テレビや新聞などの既存メディアの影響力が高いという見解を示している(参考1)。

nikkeibp.jp:7割がWebサイト活用解禁迫る

また、nikkeibp.jpもホットリンク同様、ネットの影響力を高く見積もっている。
【即問】総選挙、7割がWebサイト活用解禁迫る - nikkeibp.jp - ビジネスマンの問題意識(仕事・社会)
前述のgooの調査結果と対照的な所を抜き出すと、

となる。
「ネットの情報が投票の決め手となった」と「政党・候補者のWebサイトの6割強が参考になった」とでは解釈の違いがあるのではと思われるが、gooとnikkeibp.jpとでは殆ど正反対の調査結果になったと私は見ている。

片方の調査結果を鵜呑みにしてはいけない

この前、阪神タイガース上場問題でアンケート調査が行われたのだが、母集団の違いにより、Yahoo!livedoorで賛成・反対の比率が逆転したといった話がある。
よって、上記のgooやnikkeibp.jp片方の調査結果のみを鵜呑みに信じるのは危険である。
参考までに、今回の調査におけるgoo及びnikkeibp.jpの母集団を示しておく。

goo
<調査概要> 1. 調査対象:今回の選挙で投票を行ったと答えた「gooリサーチ」モニター 2. 調査方法:非公開型インターネットアンケート 3. 調査期間:平成17年9月12日〜9月13日 4. 有効回答者数:1,016名
nikkeibp.jp
【調査の概要】調査期間 2005年9月14日(水)12:00〜15日(木)17:00 調査テーマ 9.11選挙を終えて、あなたはどう思う? 回収件数 2564件 告知方法 nikkeibp.jp の朝刊、夕刊メール nikkeibp.jp 総合ページ、ライフスタイルページのバナー 調査企画 nikkeibp.jp 編集/日経BPコンサルティング 調査第一部 調査実査 日経BPコンサルティング 調査第一部 【回答者属性】性別 男性:93.7%、女性:6.3% 年齢 29歳以下:6.2%、30代:25.1%、40代:30.9%、50代:20.0%、60歳以上:17.7%