不信任決議案を突き付けられた鉄道アイドル

1.前の記事で敢えて外した理由

木村裕子であるが、今、鉄道マニアからの評判が悪い。
理由は主に、鉄道に対する愛情がないということと、人格の問題である。
特に、人格の問題として自己中心的で無反省ということがあり、それに痺れを切らした「元ファン(?)」が遂に2008年7月21日に「鉄道アイドル不信任決議案」なるものをしたためるに至った。
この「不信任決議案」について記述を多く割きたかったので、木村裕子の分は別記としたまでのことである。

2.「不信任決議案」には総論賛成・各論反対

これに対する私のスタンスは、総論賛成・各論反対である。

(1)総論賛成の理由その1

正直言うと、私は木村裕子について、鉄道マニア或いは鉄道ファンの代表面をするような真似は控えて欲しいと思っている。
理由は件の「不信任決議案」記載の通り、鉄道に対する愛情がないことである。
木村裕子MONDO21というCS放送局の「乗り鉄トラベラーズ」及び「乗り鉄トラベラーズ2ndシーズン」に鉄道ライター横見浩彦氏と共に出演していたが*1、この時の役割は、「鉄道メカ博士」というようなものだった。要は鉄道車輌マニアということである。
しかし、「乗り鉄トラベラーズ2ndシーズン」の鉄道車輌紹介のコーナー「木村裕子のYou遊トレイン」でこいつは本当に鉄道車輌マニアなのかと思われるような言動を繰り出し、余りの「寒さ」に慄然とした*2
鉄道マニアの間で、「偽装鉄」疑惑が出ているのもこの件で納得できた。
こればかりではない。木村裕子のblogでEH500の記事が記載されていたが、この時以下のような記述がなされていた。

きんたろちゃん(EH500)ってあんなに種類があったんだぁ。。 今までサイドのキャラクターしか興味なかった(笑)

これには唖然とさせられた。
EH500と言えば、JR貨物の最新型電気機関車の中においてバリエーション豊富な形式である。
苟も、鉄道車輌マニアなら、「サイドのキャラクター」以外にもきちんと興味と関心を持つべきではなかったのだろうか。
その他、TV番組中で「209系が全部死んじゃう*3」というような発言をしたという話など枚挙に暇がないが、自分が直接見たり聞いたりしたこと以外をあれこれ言うのは止めておく。

(2)総論賛成の理由その2

また、一方で、人間性の問題の指摘もある。
但し、他のblogでよく取り上げられているような「鉄ヲタ=キモい」というような「差別的表現」に関するものではない。
ここで述べるのは「有言不実行」ということである。
例えば、車輌マニアを自称しておきながら、鉄道車輌に関する興味や関心や愛着が全く伝わらないが自己満足はしているような寒い説明ばかりしているということなどである。
また、MONDO21の旅行番組にて、例え「ヤラセ」で鉄道車輌マニアをやらされていたというにしても、芸能人である以上きちんと演じきる演技力*4が必要である。
この辺も併せて考えると、木村裕子の有言不実行というは、嘘は吐くが嘘を吐き通さないという、正直者でもないが詐欺師でもないという半端者ということである。
嘘を吐くのなら一生嘘を吐き通すくらいでないと、芸能人として不適格の烙印を押されても致し方のないことである。

(3)各論反対の理由

翻って、「不信任決議案」について、私としては反対意見もある。
それは、「鉄ヲタ=キモい」に矢鱈と拘泥している嫌いがあるということである。
2ちゃんねる鉄道総合板などでは何年も何年も「鉄ヲタ=キモい」について不毛な議論を繰り返すスレッドが立って、傷の舐め合いか叩き合いを繰り返している。
しかし、私には、鉄道マニアに限らず、生真面目で余裕のない人は例外なく「キモい」と見られがちであるという持論がある。
つまり、神経質なタイプの人間は「キモヲタ」になりやすいということであり、鉄道マニアにはそういう生真面目人間が多いが故に「キモい」と見られがちであるに過ぎない*5
もし、「鉄ヲタ=キモい」を払拭したいのならば、いつもカリカリしたりすることなく、余裕さと素直さを持つべきである。
そういう意味において、そうした「差別的表現」に拘泥するべきではない。
尚、木村裕子はblogのサブタイトルに「鉄ヲタ=キモい」を打破すると記述してあるが、どこか挑発的で挑戦的な態度やTV番組の変なはしゃぎっぷりを見る限り、「鉄ヲタ=キモい」を打破する努力はしているようには見えない*6ことを付け加えておく。

3.今後の展望

現在、木村裕子はオフィス北野というビートたけし(北野武)を始めとする芸人の所属する事務所に現在籍を置いている。
これがどう吉と出るか凶と出るかは不明だが、鉄道マニアに嫌われる鉄道アイドルという根本的矛盾の解決と、リピーターとなるクライアントが出現しない限り、先細りとなってしまうだろう。
つまり、人間性の改善と継続的な信頼関係の構築が為されない限り、木村裕子は仰々しい「不信任決議案」を突き付ける必要もなく自然消滅に至るだろうということである。

*1:この他、「恋する鉄道修行旅」というようなタイトルの番組にも単独で出演。

*2:個別の詳細は鉄道系のblogにて触れる予定。

*3:「死んじゃう」とは廃車になるという意味と思われる。

*4:悪し様に言えば人を騙す能力

*5:その他、外見の問題もあるが、やはり本質は性格の問題である。

*6:これは「(2)総論賛成の理由その2」に通じる「有言不実行」の一例である。